ウェッブ望遠鏡、系外惑星を初撮影 若い巨大ガス惑星
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【9月3日 AFP】米航空宇宙局(NASA)のジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(James Webb Space Telescope)が初めて撮影した太陽系外惑星の画像が公開された。
同望遠鏡は昨年の打ち上げ以来、その性能が天文学者から称賛を集めている。最新画像に捉えられた系外惑星「HIP 65426 b」は、岩石の地表がない巨大ガス惑星で、生命は存在できない。質量は木星の6~12倍で、約1500万~2000万年前に誕生した若い惑星だ。
同望遠鏡は、赤外線カメラや、星の光を遮断するコロナグラフと呼ばれる機器を使用することで、系外惑星を直接撮影できる。先代機のハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)も系外惑星の直接撮影に成功しているが、画像の精度で大きく劣っていた。
観測チームを率いた英エクセター大学(University of Exeter)のサーシャ・ヒンクリー(Sasha Hinkley)教授(天文学)は、NASAが1日に出した発表文で「恒星の光を遮るウェッブのコロナグラフの性能に非常に感心した」と述べている。(c)AFP