【9月3日 AFP】アフガニスタン西部ヘラート(Herat)のモスク(イスラム礼拝所)で2日、自爆攻撃があり、イスラム主義組織タリバン(Taliban)政権支持派の有力イマーム(宗教指導者)を含む18人が死亡、23人が負傷した。ヘラート州知事室報道官が明らかにした。

 攻撃を受けたのは、同市にある同国西部最大級のモスク。ツイッター(Twitter)には、敷地内に散乱した血まみれの遺体と思われる写真が投稿されている。

 アフガニスタンでは、昨年8月にタリバンが実権を握って以来、襲撃事件は減少していたが、ここ数か月では数件の爆弾攻撃が起きている。少数派の人々を狙った攻撃もあり、一部の事件ではイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行を主張。今回の事件では犯行を認めた組織はない。

 死亡した宗教指導者のムジブウルラフマン・アンサリ(Mujib ur Rahman Ansari)師は30代後半で、過激な演説で知られていた。7月にはカブールでの宗教集会でタリバン政権への強い支持を表明し、「われわれのイスラム政府に少しでも反抗する者は首をはねられるべきだ」と主張。また、タリバンの実権掌握以前から、女性に対し公共の場で体を覆い隠すよう求めたり、ヘラートでのコンサート開催の禁止を要求したりしていた。(c)AFP