【9月2日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は1日、バルト海(Baltic Sea)沿岸にある飛び地カリーニングラード(Kaliningrad)を訪問した。新学期を迎えた生徒と面会し、ロシアによるウクライナ侵攻や経済、宇宙探査などの質問に応じた。

 欧州連合(EU)に加盟するポーランド、リトアニア両国に挟まれたカリーニングラードは、軍事拠点化されている。ウクライナ侵攻開始後、ロシアとEUの間で緊張が高まり、同地には8月に極超音速弾道ミサイル「キンジャル(Kinzhal)」を搭載した戦闘機3機が配備された。

 プーチン大統領はテレビ放送された映像の中で「わが国の兵士の任務は、この戦争を止め、国民を守り、当然ながらロシアを守ることだ」と語った。さらに「ウクライナはわが国を脅かす反ロシアの飛び地を構築し始めた」とも述べた。

 リトアニアは6月、EUの制裁対象となっている物品を積みカリーニングラードへ向かうロシアの列車の国内通過を禁止し、ロシアはこれに反発。EUは7月、武器を除けば、制裁対象であってもロシアの貨物を通過させる義務がリトアニアにはあるとの指針を発表した。(c)AFP