【9月2日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2022)は1日、男子シングルス2回戦が行われ、大会第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は自らのラケットで鼻を負傷するという思わぬアクシデントに見舞われながらも、ファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini、イタリア)を2-6、6-4、6-2、6-1で下し、3回戦に駒を進めた。

 ナダルは3-0とリードして迎えた第4セットの第4ゲーム、返球を試みた際にコートにぶつけたラケットが跳ね返り、自身の鼻をまともに直撃。ラケットを置いてコート脇に走り、出血する中であおむけになった。

 メディカルタイムアウトを取ってけがの処置を受けると、鼻にテープを貼って試合に復帰し、そのまま勝利を収めた。

 試合は両者合わせて15度のブレークと97本のアンフォーストエラーを記録する内容で、ナダルはリンキー・ヒジカタ(Rinky Hijikata、オーストラリア)との1回戦に続き、ミスが目立つ低調な出だしで第1セットを落としてからの逆転勝ちとなった。

 3回戦では過去17勝0敗と圧倒しているリシャール・ガスケ(Richard Gasquet、フランス)と対戦する。

 その他の試合では、第3シードのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)が6-2、6-1、7-5でフェデリコ・コリア(Federico Coria、アルゼンチン)を退けた。昨年ベスト8のアルカラスは、14本中13本のブレークピンチをしのいだほか、46本のウイナーをたたき込み、ジェンソン・ブルックスビー(Jenson Brooksby、米国)との3回戦に駒を進めた。

 2014年大会の王者で第15シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)は、アルベルト・ラモス・ビノラス(Albert Ramos-Vinolas、スペイン)に6-3、7-6(7-4)6-3で勝利した。

 英国勢のキャメロン・ノーリー(Cameron Norrie)とダニエル・エヴァンス(Daniel Evans)もそれぞれ勝利。今大会では他にアンディ・マレー(Andy Murray)とジャック・ドレイパー(Jack Draper)も3回戦に勝ち残っており、全米オープンで同国男子4人がベスト32入りを果たすのは1933年以来となる。(c)AFP