【9月3日 People’s Daily】6月20日午前7時12分、北京豊台駅32番ホームに、初運行の高速鉄道G601便が停車した。7時26分、列車はゆっくりとホームを出発した。

 豊台駅は1895年に建てられ、2018年9月に拡張工事が行われていた。4年後、100年の歴史を誇る北京豊台駅はリニューアルし、新しい交通モデルとエコで低炭素なデザインを備えて正式に運行開始した。

 中国鉄道北京局集団有限会社駅舎工事プロジェクト管理部の王秀范(Wang Xiufan)副所長によれば、改築後の北京豊台駅は地区面積40万平方メートルにのぼり、1時間あたり最高1.4万人が列車を待つことができる。32本の出発・到着ゲートと32のプラットホームを備える。

 北京豊台駅では中国で初めて高速鉄道・普通鉄道の二層式停車場を備えている。圧力や変形に強く、密度の大きい強化コンクリートで成形された大型柱梁24本が「上層を高速鉄道、地面を普通鉄道、地下を地下鉄」が行き交う立体的な交通モデルを支え、旅客のシームレスな乗り換えを可能にしている。

 明るく開放感のある駅舎を歩くと、柔らかい日の光が天窓から降り注いでくる。エコ・低炭素は北京豊台駅のデザインにおける大きなポイントである。拡張工事を実施して以来、豊台駅は「エコ建築」を目標に、省エネ・節水・建築資材の節約などに着手し、環境に配慮した現在的な駅舎を造りあげた。

 北京豊台駅は自然光を利用した設計になっており、昼間には3階の高速鉄道ホームに屋根に設置した天窓から十分な日光を取り入れることができる。残りの屋根にはソーラーパネルが設置され、駅舎内の照明・空調・換気などの電力に充てられている。

 2階の待合室もやはり明るい。「3階の床に特殊な導光管を採用しており、天窓から入った自然光を2階の待合室にも引いて照明にしているのです」と、この駅舎の建設に携わったチーフエンジニアの許慧(Xu Hui)さんは言う。この導光管は北京豊台駅で200本以上使われ、自浄機能を備えているのでメンテナンスが要らないという。毎年約95万キロワットを節約でき、二酸化炭素排出量を900トンあまり削減できる見通しである。

 採光・省エネに着目するだけでなく、北京豊台駅では、設計建築の全工程にわたって環境負荷を減らす工夫が凝らされた。駅舎の鉄骨構造に使われた鋼鉄は20万トン近くだったが、新しく鉄骨管理プラットフォームを自主開発し、原材料の加工から輸送・溶接・検査など全サイクル内での質を追跡できるようにし、材料利用率を上げることで、鋼鉄4700トンを節約し、二酸化炭素排出量8600トンを削減することができた。

 北京鉄道は北京豊台駅が開通した後、北京駅、北京西駅などと各駅の機能に合わせて最適化調整を行い、各駅での分担をより合理化する。これにより、北京は7つの大型主要駅と2つの国際空港を擁することになる。(c)People’s Daily/AFPBB News