プーチン氏、ゴルバチョフ氏の葬儀を欠席へ 「職務上の都合」
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【9月1日 AFP】ロシア大統領府は1日、8月30日に死去したソビエト連邦最後の指導者ミハイル・ゴルバチョフ(Mikhail Gorbachev)氏の葬儀に、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は参列しないと発表した。職務上の都合と説明している。
ロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)のドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)報道官は記者会見で、「告別式と葬儀は9月3日に執り行われる。だが遺憾ながら、大統領は職務上の都合により(参列は)不可能だ」と明らかにした。
ペスコフ氏によると、プーチン氏はゴルバチョフ氏が死去した病院を訪れ、弔意を表したという。国営テレビは、誰もいない大きなホールに安置されたゴルバチョフ氏のひつぎの横にプーチン氏が赤いバラの花束を置き、黙とうをささげる様子を放送した。
葬儀は、1953年に死去したソ連の指導者ヨシフ・スターリン(Joseph Stalin)氏をはじめ政府高官の葬儀が行われた、首都モスクワの歴史ある労働組合会館「円柱の間」で3日に営まれる予定。
ゴルバチョフ氏は同日、多くの著名人が眠る同市内ノボデビッチ(Novodevichy)修道院の墓地で、99年に亡くなったライサ(Raisa Gorbacheva)夫人の隣に埋葬される。
ペスコフ報道官によると、ゴルバチョフ氏の葬儀は政府も支援し、儀仗(ぎじょう)隊が参列するなど国葬に近い扱いになるという。(c)AFP