【9月1日 AFP】ロシアの石油大手ルクオイル(Lukoil)は1日、ラビル・マガノフ(Ravil Maganov)会長が「重病を患った後」に死去したと発表した。現地メディアは先に、同会長が病院の窓から転落して死亡したと報じていた。

 マガノフ氏は1954年生まれ。2020年にルクオイル会長に任命された。

 ルクオイルは、ウクライナ侵攻の停止を公に訴えた数少ないロシア大手企業の一つ。2月の侵攻開始後に「即時」停戦を求め、この「悲劇」の影響を受けた人々に思いを寄せると表明していた。

 同社は1日、「ラビル・マガノフ会長が重病を患った後に死去した。深い哀悼の意を表する」と発表した。

 これに先立ち複数の現地メディアが、マガノフ氏が首都モスクワ市内の病院の窓から転落死したと報じていた。

 インタファクス通信(Interfax)は「情報筋」の話として、「マガノフ氏はけさ、中央臨床病院(Central Clinical Hospital)の窓から転落した。その際のけがが原因で死亡した」と報道。

 日刊経済紙RBCも、マガノフ氏が同院の6階の窓から転落したとする警察筋の話を伝えた。

 同院は、患者にロシア政治・経済界のエリートが含まれていることから、「クレムリン(Kremlin、ロシア大統領府)病院」と呼ばれることもある。(c)AFP