【9月1日 AFP】中国外務省は1日、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)が発表した新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)での人権侵害を指摘する報告書について、中国に対抗する「政治の道具」だと非難し、反発を示した。

 報告書は、新疆での拷問疑惑については信ぴょう性が高く、人道に対する罪に相当する可能性があると指摘している。

 中国外務省の汪文斌(Wang Wenbin)報道官は定例記者会見で「その重大報告書なるものは、米国と一部の西側勢力が手を下して計画し捏造(ねつぞう)したもので、全く非合法で無効だ」との見方を示した。

 その上で「報告書は偽情報の寄せ集めであり、新疆を使って中国を操ろうとする西側の戦略の一部として用いられている政治の道具だ」と一蹴した。

 汪報道官はさらに、OHCHRについて「悪党であり、大多数の開発途上国に対抗する、米国と西側の共謀機関に成り下がった」と強く非難した。(c)AFP