【8月31日 AFP】ミハイル・ゴルバチョフ(Mikhail Gorbachev)元ソ連大統領が30日に死去したことを受け、ロシアや米国の首脳らが続々と弔意を示した。

 ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は、ゴルバチョフ氏は「世界史の流れに大きな影響を与えた政治家であり、優れた指導者だった」とし、同氏の友人や家族に「深い哀悼の意」をささげると表明した。その上で「複雑で劇的な変化の最中にわれわれの国を率いた」と述べ、「改革の必要性を深く理解し、喫緊の課題に対して、独自の解決策を提示しようと賢明に試みた」と評価した。

 米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は「類いまれなる指導者だった。異なった形の未来が可能であるとの想像力や、それを達成するために人生を懸ける勇気を持ち合わせていた」「その結果、より安全な世界、そして多くの人々にとってより大きな自由がもたらされた」とたたえた。

 ドイツのオラフ・ショルツ(Olaf Scholz)首相は、東西ドイツの統合でゴルバチョフ氏が果たした役割を評価しながらも、「ロシアで民主主義が失敗したタイミングで亡くなった」と述べた。

 旧東ドイツで育ったアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)前独首相は、ゴルバチョフ氏が「私の人生を根本的に変えた」とし、いかにして「一人の指導者が世界をより良い方向に変えることができる」のかを示したと語り、その指導力を称賛した。

 中国政府は、ゴルバチョフ氏が「中国とソ連の関係正常化に前向きな役割を果たした」と功績をたたえた。(c)AFP​​