【8月31日 AFP】米南西部アリゾナ州で、樹齢約200年の巨大サボテン、ベンケイチュウが大雨で倒れた。

 アリゾナ州立公園(Arizona State Parks)のフェイスブック(Facebook)投稿によると、倒れたベンケイチュウは、トゥーソン(Tucson)に位置するカタリナ州立公園(Catalina State Park)のロメロ遺跡(Romero Ruins)にあった。

 アリゾナ州立公園は「強い季節的な降雨は砂漠の風景にすぐに影響を与える」とし、「象徴となっていたベンケイチュウを失ったのは公園を訪れる人が見過ごすことのない大きな変化だ」としている。

 投稿に添えられた写真では、ベンケイチュウの巨大な茎が地面に転がり、根元が駄目になっている様子が写っている。

 ベンケイチュウは最も大きいもので高さ10メートル、重さは完全に貯水した状態で2トンを超える。米国とメキシコに生育し、米西部、特にアリゾナの砂漠の象徴となっている。

 アリゾナ州立公園はベンケイチュウについて、「分解が進むにつれ、多くの生き物のすみかとなり、食べ物を提供するだろう」とコメントしている。(c)AFP