【8月31日 AFP】ロードレース世界選手権のMotoGPクラスで2020年の年間王者に輝いたチーム・スズキ・エクスター(Team SUZUKI ECSTAR)のジョアン・ミル(Joan Mir、スペイン)が、来季からレプソル・ホンダ(Repsol Honda)に移籍することが、30日に新チームから発表された。

 現所属チームのスズキが今季限りで撤退するため、ミルは来季の所属チームがない状態だった。

 チームは「株式会社ホンダ・レーシングは、2020年FIM1ロードレース世界選手権MotoGPクラスチャンピオンのジョアン・ミル選手と2023年からの2年契約に合意したことを発表しました。2023年からマルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)選手のチームメートとしてワークスチームより、ワークスマシンHonda RC213Vで参戦します」と明かした。

 ホンダはすでに、ポル・エスパルガロ(Pol Espargaro、スペイン)がKTM傘下のガスガス・ファクトリーレーシング(GasGas Factory Racing)へ移籍することが決まっており、ライダーを必要としていた。

 ガスガスは今季、テック3KTMファクトリー・レーシング(Tech 3 KTM Factory Racing)のチーム名でMotoGPクラスに参戦しており、同チームからはラウル・フェルナンデス(Raul Fernandez、スペイン)がアプリリア(Aprilia)へ移籍することも決まった。

 また、KTMのメインチームであるレッドブルKTMファクトリー・レーシング(Red Bull KTM Factory Racing)からも、ミゲル・オリベイラ(Miguel Oliveira、ポルトガル)がアプリリアへ移籍。KTMはすでに、ドゥカティ・レノボ・チーム(Ducati Lenovo Team)のジャック・ミラー(Jack Miller、オーストラリア)獲得を決めていた。

 ミルは2017年にホンダでMoto3クラスを制した後、2019年にスズキへ移籍してMotoGPクラスに参戦し、コロナ禍に見舞われた2020年シーズンにGP1勝を挙げて年間優勝を果たした。前戦のオーストリアGPで転倒して右足を骨折したミルは、今週末に行われるサンマリノGPは欠場する。(c)AFP