【8月31日 AFP】中国共産党は30日、中央政治局(Politburo)会議を開き、第20回党大会を10月16日から北京で開くことを決めた。同国の国営メディアが報じた。大会では習近平(Xi Jinping)国家主席の3期目続投が宣言されるとみられ、習氏は過去数十年間で最も権力のある中国指導者となる見通しだ。

 中国は現在、低迷する経済や悪化する対米関係、厳格な「ゼロコロナ」政策による世界からの孤立といった問題を抱えており、今回の党大会は習氏が政治的に大きな逆風に直面する中で開催される。開催期間は今のところ不明。

 中国国家主席の3期目続投は現代史上初となる。習氏は党内の支配力を強化し、建国の父・毛沢東(Mao Zedong)以来最大の権力を持つ指導者としての地位を固めており、大会では新たな最高指導部の顔ぶれも発表される見通し。

 10月9日からは第19期中央委員会の最終総会が開かれ、中央政治局の委員25人に加え、党の最高指導部に当たる同局常務委員会(Politburo Standing Committee)の委員(現在は7人で構成)が投票で選出される。新委員の人事は事前に決まるものとみられ、投票は形式的な側面が強い。(c)AFP/Laurie CHEN