【8月31日 Xinhua News】中国広西チワン族自治区(Guangxi Zhuang Autonomous Region)で28日、平陸運河の建設工事が着工した。全長約135キロの運河建設は、西部陸海新ルートの中核プロジェクトであり、西江本流と北部湾国際ハブ港を結ぶ。

 同運河の開発は、水上輸送の発展を中心に、水供給やかんがい、洪水防止、水圏生態系の改善などを組み合わせる。推定投資総額は727億3千万元(1元=約20円)で、工期は54カ月。航路の等級は内陸河川1級で、5千トンクラスの船舶が航行できる。

 運河が完成すると、中国南西部の貨物は同運河経由で海に出られるようになり、広東省広州市を経由する場合に比べ航行距離が560キロ以上短縮される。西部陸海新ルートの輸送能力と効率を効果的に向上させ、ルート沿線の経済・社会の発展をけん引する。

 運河は、中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)との貿易往来に、便利な水上輸送ルートを切り開く。将来的には、広西チワン族自治区、中国南西部とASEAN、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定加盟国との経済・貿易協力の継続的な深化を促進し、中国・ASEAN運命共同体構築への融合を加速させる。(c)Xinhua News/AFPBB News