【8月30日 AFP】フランスのアメリー・ウデア・カステラ(Amelie Oudea-Castera)スポーツ相は29日、2023年ラグビーW杯フランス大会(2023 Rugby World Cup)組織委員会のクロード・アチェ(Claude Atcher)最高経営責任者(CEO)を職務停止にすると発表した。運営方法に関する予備調査の結果、組織内に「根深い有害な職場文化」の存在が見つかったため。

 スポーツ省は、W杯開幕を約1年後に控える中での今回の処分について「アチェ氏は職務停止の期間中、直接的あるいは間接的にGIP(組織委員会)の代表としても代理としても、出席したり活動したりしない」と説明した。最終決定は追って下される。

 今回の処分は、仏スポーツ日刊紙レキップ(L'Equipe)が6月下旬にアチェ氏による「恐怖政治」を報じたことをきっかけに立ち上げられた、労働監督機関による予備調査の結果を受けてのもの。倫理委員会による報告書では、アチェ氏による「組織の機能を変更したり、一定数の従業員を苦しめたりする、憂慮すべき運営方法」が指摘された。

 W杯は来年9月8日、スタッド・ド・フランス(Stade de France)でのフランス対ニュージーランド戦で開幕し、決勝は同会場で10月28日に予定されている。(c)AFP