【8月30日 AFP】ポルトガルとスペインの古生物学者グループはこのほど、欧州で見つかったものとしては最大とみられる、大型草食恐竜の化石をポルトガルで発見した。

 見つかったのは約1億5000万年前、ジュラ紀後期に生息していたブラキオサウルス科の恐竜の化石とみられている。竜脚類の一種で、体高は推定12メートル、体長は25メートルに及んだ。竜脚類は長い首と尾が特徴で、史上最大級の生物の一つ。

 リスボン大学(Lisbon University)理学部のエリザベーテ・マラファイア(Elisabete Malafaia)氏は29日、AFPに対し「欧州で、さらに恐らくは世界でも最大級の化石の一つだ」と語った。

 研究者グループは今月初め、ポルトガル中部ポンバル(Pombal)近郊の民家の庭でこの化石を発掘した。マラファイア氏によると、長さ約3メートルの肋骨(ろっこつ)もあった。

 化石の一部は2017年にすでに見つかっていた。土地の所有者が庭を広げようと掘り進めていた時に気付いたという。

 今回、脊椎と肋骨が同じ場所から発掘された。マラファイア氏は、解剖学的構造に合致しており、「比較的まれな」事例だとしている。グループはさらに数か月かけて調査を進めることを検討中という。(c)AFP