【8月30日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2022)は29日、女子シングルス1回戦が行われ、試合前に慌ただしくウエアを着替えたビアンカ・アンドレスク(Bianca Andreescu、カナダ)が6-0、3-6、6-1でアルモニー・タン(Harmony Tan、フランス)を退け、2回戦に駒を進めた。

 2019年大会女王のアンドレスクは自身2度目となる四大大会(グランドスラム)制覇の夢をつないだが、ウエアにいら立ちを募らせて急いで着替えに行くというハプニングなしに、この勝利を手にすることはできなかった。

 元世界ランキング4位のアンドレスクは、ネービーブルーのスカートでコートに到着したものの、強風でめくれ上がってしまい、主審に着替える許可を要請。その際には、「自分ではなくナイキ(Nike)のせい。このウエアは最悪」、「着替える必要がある。本当にひどい」などと訴えている声が確認された。

 その後、短パンと白のトップスに着替えて試合に入り、勝利をものにしたアンドレスク。試合後には「フォアハンドで何度か邪魔になっていた。少しまとわりついてくる感じ。風が味方していなかったのは明らか」と振り返り、着替えたことが勝利を引き寄せたと語った。

 その一方で、ウエアを製造したナイキを批判するつもりはなかったとして、「違うウエアを選択しておくべきだった」と弁解し、「失礼な思いをさせてしまった方々に謝罪する。ナイキのことは大好き。これからもずっとタッグを組んでいけるのを望んでいる」と語った。(c)AFP