【8月29日 AFP】(更新)ウクライナ軍は、ロシア軍に占領されている南部へルソン(Kherson)州の奪還に向けた反攻を開始した。地元高官が29日、明らかにした。一方でロシア軍は、ヘルソン、ミコライウ(Mykolaiv)の南部2州でウクライナ軍を撃退し、「大きな損失」を与えたと発表した。

 へルソン州議会議員で、州知事の顧問も務めるセルゲイ・フラニ(Sergey Khlan)氏はテレビ局プリャミー(Pryamyi)に対し、同日へルソン州全域でロシア側陣地に対する「強力な砲撃」があったと説明。「これはわれわれが春から待ち望んでいたこと、つまりへルソン州の奪還が始まったという発表だ」と述べた。

 だがロシア国防省は声明で、ウクライナ軍の作戦は「無残な失敗」に終わったと主張。ロシア軍は戦車26両、装甲車32両、スホイ25(Su25)攻撃機2機を破壊し、ウクライナ側は兵士560人以上を失ったと説明した。AFPはこの主張の信ぴょう性を確認できない。

 2月24日にウクライナ侵攻を開始したロシア軍は、3月3日にヘルソン州の州都へルソンを制圧。同市は侵攻で陥落した初の主要都市となっていた。(c)AFP