【9月4日 CGTN Japanese】中国東部・浙江省(Zhejiang)寧波市(Ningbo)の15歳の楊崢(Yang Zheng)さんは夏休みを利用して露店を出店し、シュロの葉を自分で編んだ手工芸品を売り、2000元(約4万円)余りを稼ぎました。普通のシュロの葉が楊さんの手で、さまざまな形の昆虫、小動物に変化し、そのリアルな姿で多くのお客さんに喜ばれています。

 今年15歳の楊さんが初めてシュロの葉編みに触れたのは9歳の時でした。シュロの葉編みは国の無形文化遺産の一つで、当時、楊さんは青々とした葉で編んだバッタを見て、ことのほか斬新に感じました。興味を持つことは最良の教師で、楊さんは授業の暇を見ては本でシュロの葉の編み方を学び、勉強の傍ら、シュロの葉編みを続けました。日常の練習にはストローやリボンなど、編めそうなものも使ったそうです。日々の積み重ねで、楊さんは多くのシュロの葉編みの手工芸品を手がけ、中には賞を取ったものもあるとのことです。

 中学卒業後のこの夏休み、楊さんはこれまで以上の時間を掛けて創作に打ち込みました。先月からは、父親のアドバイスで、夜になると人の多い場所に露店を出し、作品を編みながら売り始めました。

 楊さんがバッタやチョウ、セミを編む様子を多くの人が囲むようにして眺め、作品が売り切れると、予約をする人も増え、さらに、楊さんに編み方を習いたいと思う人もたくさん出てきました。楊さんは、「この手芸をみんなに知ってもらいたい。みんながこの手芸を認めてくれ、喜んでくれたことが一番うれしかった」と語りました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News