【9月12日 AFP】(更新)全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2022)は11日、男子シングルス決勝が行われ、大会第3シードのカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)が6-4、2-6、7-6(7-1)、6-3で第5シードのキャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)を下し、四大大会(グランドスラム)初優勝を果たした。19歳のアルカラスは史上最年少で世界ランキング1位になることが確定した。

 10代での世界ランク1位浮上は史上初。また、2005年の全仏オープン(French Open)を制したラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)の後では最年少でのグランドスラム優勝で、全米オープン制覇もピート・サンプラス(Pete Sampras、米国)に次ぐ史上2番目の若さでの達成と、まさに記録ずくめの快挙となった。

 アルカラスは試合後、「世界1位とグランドスラム優勝は子どもの頃からの夢だった」と喜び、「このために本当に懸命に努力してきた。今はいろいろな感情が湧き上がってきて、うまく話せない」と話した。

 今大会は3試合連続のフルセット勝ちで決勝まで勝ち上がるなど過酷な戦いとなり、大会を通じての合計試合時間23時間40分は、2018年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)で準優勝したケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)の23時間21分を抜いてグランドスラム史上最長となった。

 ナダルも試合後すぐに自身の後継者と広く見られているアルカラスをたたえ、ツイッター(Twitter)に「グランドスラム初優勝と世界1位、おめでとう。見事なシーズンの結晶だ。これからもっともっと積み重ねていくだろう」と投稿した。

 ルードも勝てば世界1位になる状況だったが、ナダルに敗れた全仏オープンに続き、今季2度目のグランドスラム準優勝となった。

 ルードは「きょうは自分とカルロスにとって特別な夜だった。互いに何が懸かっているか知っていたし、決勝に勝ち残った2人が世界1位と2位になるというのはふさわしいと思う」とコメント。「その数字(世界2位)には満足しているし、これからもランキング(1位)とグランドスラム初優勝を目指していく」と前を向いた。(c)AFP/Dave JAMES