【8月30日 People’s Daily】最近、世界25か国の都市が第2陣「国際湿地都市」に選出され、そのなかには中国の合肥(Hefei)、済寧(Jining)、梁平(Liangping)、南昌(Nanchang)、盤錦(Panjin)、武漢(Wuhan)、塩城(Yancheng)の7都市が含まれていた。目下、世界には計43の「国際湿地都市」があり、うち13は中国の都市で、その数は世界一位だ。

 これはある都市が生態系への貢献に成果をあげたことを表し、国際的に基準が高く、重みのある名誉な称号である。中国では「国際湿地都市」への取り組みが拡大しており、湿地保護に標準化された管理を導入し、全社会で保護への意識が向上しつつある。

 中国には現在64か所の重要湿地と602か所の湿地自然保護区、1600か所あまりの湿地公園がある。2021年末までに、大部分の湿地で水の供給量が穏やかに上がり、全体的に水質は向上し、生物多様性は豊かさを増している。

 2017年4月から、ラムサール条約事務局(The Ramsar Convention Secretariat)は世界中で「国際湿地都市」の認証申し込み受け付けを始めた。同年7月、中国は「国際湿地都市認証ノミネートへの暫定的方案」を打ち出し、推薦を受ける都市の湿地資源量だけでなく、必要とされる総合的かつ厳格な保護措置を定めた。

 今回「国際湿地都市」に加入した山東省(Shandong)済寧市は湿地資源が豊富で、河川や湿地、人工湖を取り巻く湿地がいたるところにある。2018年から「国際湿地都市」にむけて取り組みをはじめ、数年かけて市内にある複数の湿地公園に保護・修復などを行うための施設を置いた。

 目下、ますます多くの都市が「国際湿地都市」に積極的な申請を始めている。江蘇省(Jiangsu)蘇州市(Suzhou)には太湖、陽澄湖など300以上の湖と、長江をはじめとした2万本以上の川、広大な自然湿地を擁する。蘇州市は「国際湿地都市」創建プロジェクトを正式に始動させ、「蘇州モデル」を提出した。湿地都市の構築を通して、生態系の修復と環境の整備を効率的に強化するだけでなく、同時にエコツーリズムなどの地域ブランドを形成し、都市の価値を最大化するという試みである。

 湿地資源が既存の自然遺産にも当てはまることに気がつき、人々はより多角的に文化遺産・自然遺産プロジェクトを理解しようとし始めた。同時に都市の発展にもよりマクロで総合的な視点が求められている。

 今回「国際湿地都市」となった済寧や、現在申請に向けて動き出した蘇州は、大運河の沿線にある重要な文化遺産都市でもある。これは「世界遺産」に登録された歴史的に有名な人工運河で、1000年以上水運や水の供給を支え、開削が続いてきた。

 済寧市には南四湖と総称される山東省第一の湖沼群があり、その形成は大運河の歴史と密接に関係する。南四湖はいずれも、今でも大運河の重要なルートであり、同時に豊富な自然資源を持つ湿地でもある。自然環境や生物多様性などの要素は、文化遺産を楽しむ際に新たな体験をもたらす。また、エコロジーと文明を互助的に発展させる上で、われわれの能力とレベルを試すものでもあるだろう。(c)People’s Daily/AFPBB News