【8月29日 People’s Daily】この2年間、オンライン国際中国語教育は急速に発展している。2020年3月に稼働したクラウドサービス教育プラットフォーム「中文連盟」は現在、計1万6000コマ(時限)以上のオンラインコースを開き、登録ユーザーは680万人、アクセス数は延べ1503万回に達し、世界201か国(地域)をカバーしている。科大訊飛(アイフライテック、iFLYTEK)が国外の中国語学習者・教育者向けに開発したグローバル中国語学習プラットフォームは、182か国をカバーし、国内外621万人のユーザーが利用している。この1年間で、国外ユーザーがグローバル中国語学習プラットフォームで自主学習を行った回数は、延べ38万回近くに達した。

 中国語を母国語としない中国語学習者に対し、その目的は言語に限らず、中国文化の理解と勉強にもある。このために、多くの機関や学校がオンライン中国文化コースを開設し、国外学習者に地理的な距離を越え中国の言語と文化の美しさを体験させ、立体的、リアルな中国全体を理解させることを目指している。

「私たちのカリキュラムには、語学レッスンに加え、中国文化レッスンなどもある。オンラインVR教育やミニゲームを通じ没入型の中国語学習を行っている」。グローバル中国語学習プラットフォームの蓋翠傑(Gai Cuijie)先生は、「小さな文化活動を通じて、学習者たちは中国人の先生からそれほど遠くはないことを実感する」と述べた。

 山東大学(SDU)国際教育学院では、学習者に中国を理解させるために、一連の文化カリキュラムを企画し、「中国語学習の家」というテーマウェブサイトを立ち上げた。コースは、国外の中国語学習者の学習ニーズや状況に応じて、マルチモジュールをカバーしている。代表的なものには、国外の若者を対象に、現代の中国の家庭やコミュニティー、テクノロジー、中国の現代生活など、さまざまなトピックを取り上げた中国言語・文化総合コースモジュールや、中国医学部の予科生を対象に、中国語の聞く・話す・読む・書く技能を全面的に向上させ、専門学習に効果的に結びつけるための中国語強化+専門先導コースモジュールがある。他にも、国外の中国言語文化愛好家向けのリアルライブ配信体験コースモジュール、山東大学の複数の専攻の専門家と学者を教学チームに招待し、学習者に中国語の学習過程で異なる専門的視点から中国を知り、理解させる専門学習者向けの「中国語+」特色カリキュラムなどが挙げられる。

 中国語を懸け橋に、文化を媒介に、一連のオンライン中国語教育とオンライン文化体験プログラムは、国外の学習者の言語学習と文化体験のニーズを満たすだけでなく、異なる国の人々との友好関係をより強化した。

 データによると、2021年末までに、世界180以上の国・地域で中国語教育が行われ、76か国が中国語を国民教育体系に取り入れているという。不完全な統計によると、現在、国外では2500万人以上が中国語を学習しており、中国語を学習・利用する人は計2億人に迫っている。オンライン国際中国語教育の急速な発展は、世界中のより多くの中国語学習者のニーズを満たし、より多くの人々が家にいながらにして中国語を学び、中国文化を体験できるようになると期待されている。(c)People’s Daily/AFPBB News