【8月28日 AFP】男子ゴルフの全英オープン(The 150th Open Championship)を制したキャメロン・スミス(Cameron Smith、オーストラリア)が、米ツアー(US PGA Tour)を離脱してサウジアラビアが後援する新リーグ、リブゴルフ・インビテーショナル(LIV Golf Invitational)シリーズに他の数選手とともに参戦する見込みだと、複数メディアが27日に報じた。

 世界ランキング2位のスミスについては、先月の全英オープン優勝直後からリブゴルフ参戦が報じられているが、米ツアーのフェデックス・カップ(FedEx Cup 2022)プレーオフに参戦する中で、この話題を避けている。

 しかし米放送局ゴルフ・チャンネル(Golf Channel)と米スポーツ専門チャンネルESPN、米誌スポーツ・イラストレイテッド(Sports Illustrated)が匿名の情報筋の言葉として報じたところによれば、スミスら複数の大物選手は28日に行われるプレーオフ最終戦のツアー選手権(TOUR Championship 2022)の最終ラウンドを終えてから、リブゴルフ参戦を発表する。

 スポーツ・イラストレイテッドとESPNによれば、スミスは次週行われるリブゴルフの米ボストン(Boston)大会に、同胞のマーク・リーシュマン(Marc Leishman)とインドのアニルバン・ラヒリ(Anirban Lahiri)、チリのホアキン・ニーマン(Joaquin Niemann)、米国勢のハロルド・バーナー3世(Harold Varner III)とキャメロン・トリンゲール(Cameron Tringale)とともに出場する。ゴルフ・チャンネルもラヒリ以外の5選手の参戦を報じた。チリのミト・ペレイラ(Mito Pereira)もリブゴルフへ移るが、ボストン大会に出場するかは不明だという。

 一方、リブゴルフ参戦組が米ツアーを相手取って起こしている反トラスト法(独占禁止法)訴訟では、リブゴルフ自体が原告に加わった。

 リブゴルフ側は、カリフォルニア州北部地区の連邦地裁に26日に提出した修正訴状で、米ツアーは独占的地位を利用して競争を制限し、ツアーを離れた選手たちを不当に出場禁止にしたと主張。懲罰的損害賠償を請求している。

 訴訟はもともとフィル・ミケルソン(Phil Mickelson、米国)やブライソン・デシャンボー(Bryson DeChambeau、米国)、イアン・ポールター(Ian Poulter、イングランド)ら11選手が起こしたものだったが、最新の訴状ではメキシコ勢のアブラハム・アンセル(Abraham Ancer)とカルロス・オルティス(Carlos Ortiz)、米国勢のパット・ペレス(Pat Perez)とジェイソン・コクラック(Jason Kokrak)の名前がなくなり、7人となった。(c)AFP