【8月27日 AFP】スポーツ仲裁裁判所(CAS)は26日、飛行機事故で亡くなったサッカーのエミリアーノ・サラ(Emiliano Sala)選手の移籍金支払いに関し、イングランド・チャンピオンシップリーグ(2部)のカーディフ・シティ(Cardiff City)の不服申し立てを却下した。

【特集】エミリアーノ・サラ選手搭乗機の墜落事故

 サラ選手はフランス・リーグ1のナント(FC Nantes)からカーディフへの移籍が決まった2日後の2019年1月21日、新天地に向かうために乗っていた小型機がイギリス海峡(English Channel)で墜落して死亡した。

 国際サッカー連盟(FIFA)の選手地位委員会は同9月、サラ選手の移籍金1700万ユーロ(約23億3000万円)のうち初回分の600万ユーロ(約8億2000万円)の支払いをカーディフに命令。カーディフはこれを不服として、同11月にCASに提訴していた。

 しかしCASはこの日、同選手が亡くなるまでに移籍は完了していたとして、カーディフの申し立てを却下。ナントが裁定を歓迎した一方で、カーディフは上訴する意向を示し、当面の間は一切の支払いを行わないとしている。(c)AFP/Robin MILLARD