【8月27日 AFP】女子テニスのエレナ・リバキナ(Elena Rybakina、カザフスタン)は26日、ロシアとベラルーシの選手を出場禁止にしたウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2022)を世界ランキングのポイント対象外とした女子テニス協会(WTA)について、リーダーシップが「弱い」と批判した。

 23歳のリバキナは先月のウィンブルドン決勝でオンス・ジャバー(Ons Jabeur、チュニジア)を3-6、6-2、6-2で下し、四大大会(グランドスラム)で初優勝を果たした。

 通常ならば、ウィンブルドン女王となったことで世界ランキングではトップ10入りを果たし、シーズン最終戦のWTAファイナルズ(2022 WTA Finals)出場争いでも2位につけているはずだったが、29日に開幕する全米オープン(US Open Tennis Championships 2022)には世界25位として臨むことになっている。

 全米オープン開幕を控えたこの日の記者会見では、ウィンブルドン制覇で得られるはずの恩恵を感じられないと不満を口にし、大会後の自身の経験は「最高ではない」とコメント。

「これはツアーの構造の問題だと思う」と指摘し、「正直言ってリーダーシップが少し弱い。なぜなら、いろいろなことが起きているから。ウィンブルドンで優勝するのは夢だったから残念。自分がウィンブルドン覇者だと実感できない」と話した。

「あらゆることが起きている。ポイントのこともそう。公平とは思えない。もちろん、それは変えられない。前から決まっていたことで、誰もこのことについて言及していない」 (c)AFP