【8月26日 AFP】フィンランド人は今年の冬、ロシアによるウクライナ侵攻に伴うエネルギー危機に欧州が直面する中、シャワーを浴びる時間を短縮したり、国民的に人気のあるサウナを楽しむ時間を削減したりするよう求められている。

 欧州ではロシアからのガス供給が滞り、エネルギー価格が高騰している。フィンランドは今週、全国的な省エネ・キャンペーンを開始すると発表した。

 国営の省エネ策推進企業モティバ(Motiva)の担当者はAFPに対し、キャンペーンは10月10日から開始されると明らかにした。

 同社は、政府やエネルギー監督官庁と共にキャンペーン推進に関与している。省エネ策では、娯楽機器の利用を減らしたり、ガソリンを節約するために自動車の速度を落として運転したりすることも求められる。

 同担当者は「毎日サウナのスイッチを入れる必要はないだろう。週1回でいいかもしれない」と述べた。人口550万人のフィンランドでは、推定300万のサウナが存在する。85度前後に設定されたサウナで、裸になって複数で楽しむのがフィンランド流だ。

 同国が省エネ・キャンペーンを導入するのは、1970年代のオイルショック以来初めて。(c)AFP