【8月28日 Xinhua News】中国で小麦の収穫期間が最も長い省・自治区・直轄市の一つである新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)で、小麦の収穫が間もなく終了を迎えようとしている。生産量は653万5千トンとなり、作付面積、1ムー(15分の1ヘクタール)当たり収穫量、総生産量がいずれも増加を実現した。

 同自治区農業農村庁によると、現時点の小麦の収穫済み面積は1410万7千ムー(約94万467ヘクタール)で、作付面積の93・1%に上る。地域別にみると、南疆地域(天山山脈以南の地域)では収穫を終え、北疆地域(天山山脈以北の地域)と東疆地域(天山山脈以東の地域)の収穫進捗(しんちょく)率は82・7%だった。

 国家統計局の調査では、同自治区の夏収穫の食糧(穀物・豆類・イモ類)の生産量は655万2千トンで、生産量、伸び率ともに全国第6位となっている。そのうち、小麦の生産量は前年同期比2・1%増の653万5千トンだった。

 同自治区は地域が広く、南北の気候差が大きく、小麦の収穫周期が長い。今年は5月30日に南疆地域のカシュガル地区で最も早く収穫が始まった。北疆地域では現在でも気候が比較的寒い17の県・市で収穫が完了しておらず、小麦の作付面積は計180万7700ムー(約12万513ヘクタール)、収穫進捗率は45・7%となっている。そのうち9県・市は8月末、6県・市は9月中旬、最後の2県は10月初めまでにすべての収穫を終了する見込みとなっている。

 同自治区の農業・農村部門は多くの地域で発生している新型コロナウイルス感染症の流行に対応するため、重要農産物の供給保障の統一的な手配に積極的に取り組んでいる。

 各地に「三秋」生産(秋の収穫・耕運・種まき)に向けた措置を講じるよう要求するとともに、農民が収穫を終えた小麦畑や庭の空き地を十分に利用し、ハクサイやカブなどの冬に貯蔵する野菜を栽培するよう奨励している。(c)Xinhua News/AFPBB News