【8月26日 AFP】ドイツの週刊誌シュピーゲル(Der Spiegel)は26日、西側の兵器の取り扱いについて訓練を受けるため同国に滞在中のウクライナ兵に対し、ロシアの情報機関がスパイ行為を働いていたと報じた。ドイツ治安当局はスパイ行為を指し示す情報を得ているという。

 同誌によると、ドイツ軍はウクライナ兵が訓練を受けていた2施設の外で、不審な車両の存在を確認した。

 また、訓練施設の上空を小型ドローンが飛行し、すぐにいなくなったとしているが、情報源は明記していない。

 スパイ行為の標的にされたのは、ウクライナ兵が自走榴弾(りゅうだん)砲「PzH2000」の扱い方の訓練を受けていた西部ラインラント・プファルツ(Rhineland Palatinate)州イダーオーバーシュタイン(Idar-Oberstein)にある施設と、米軍がウクライナ兵に西側の砲撃システムについて教練していた東部バイエルン(Bavaria)州グラーフェンベーア(Grafenwoehr)の施設。

 ドイツ治安当局は、ロシアの情報機関がウクライナ兵の携帯電話のデータを入手するため、スキャナーを使っていたとみている。(c)AFP