【8月26日 AFP】米競売大手クリスティーズ(Christie's)は25日、米マイクロソフト(Microsoft)の共同創業者、故ポール・アレン(Paul Allen)氏が収集していたアートコレクションの競売を行うと発表した。予想落札額は計10億ドル(約1370億円)。

 11月に予定されている競売には、数百年前のものを含む150作品以上が出品される。クリスティーズは「史上最大かつ最上級のアートオークション」となるとしている。

 競売は、アラン氏の遺産管理人と共同で開催する。クリスティーズによると、アレン氏の生前の希望に基づき、収益は全額、慈善事業に寄付される。

 アレン氏は1975年、ビル・ゲイツ(Bill Gates)氏と共にマイクロソフトを創業。健康問題とゲイツ氏との関係悪化から、1983年に退社した。2018年に65歳で亡くなった。

 今回出品されるものの中には、1億ドル(約137億円)以上の価値がある仏画家ポール・セザンヌ(Paul Cezanne)の「La montagne Sainte-Victoire」が含まれるという。クリスティーズはその他の作品についてはまだ明らかにしていない。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は、5000万ドル(約68億円)以上の価値がある米画家ジャスパー・ジョーンズ(Jasper Johns)の「Small False Start」も出品されると報じている。

 2016年に開催されたアレン氏のコレクションの巡回展ではクロード・モネ(Claude Monet)やエドアール・マネ(Edouard Manet)、グスタフ・クリムト(Gustav Klimt)らの名作が展示されていた。(c)AFP