【8月26日 AFP】ボクシング、元世界ヘビー級王者のジョージ・フォアマン(George Foreman)氏(73)が、1970年代に当時未成年だった女性2人に性的暴行を加えていたとして、米ロサンゼルスで提訴されたことが分かった。

 米誌ピープル(People)と同国エンタメ情報サイトTMZが入手した訴状によると、原告はデニス・Sさんとグウェン・Hさん。2人はフォアマン氏から身体的および精神的傷害を受けたとして、陪審裁判を求めている。

 訴状の中でフォアマン氏の名前は伏せられているが、元プロボクサーで1973年にジョー・フレージャー(Joe Frazier)を倒してヘビー級王者になった人物だと記されており、これは同氏の経歴と一致している。

 デニスさんは8歳のときにフォアマン氏と出会い、1976年に複数回にわたってレイプされるなど、13〜16歳のときに暴行を受けたと訴えている。グウェンさんは15歳のときにフォアマン氏から暴行を受け始め、言う通りにしなければ同氏に当時雇われていた父親を解雇すると脅されたと主張している。

 フォアマン氏は米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)にコメントを出し、訴えられている内容を否定している。

 フォアマン氏はプロ通算76勝(68KO)5敗を誇り、1974年にザイール(現コンゴ民主共和国)で、モハメド・アリ(Muhammad Ali)氏と「キンシャサの奇跡(Rumble in the Jungle)」と呼ばれる名勝負を繰り広げたことでも知られる。引退後は実業家に転身し、自身の名前を冠したグリル器具を販売している。(c)AFP