【8月26日 AFP】ドイツとポーランドを流れるオーデル(Oder)川で起きた魚の大量死で、独環境省は25日、7月以降に魚の死骸300トン以上が回収されたことを明らかにした。

 大量死は化学物質の流出が原因だった可能性が懸念されている。ドイツのシュテフィ・レムケ(Steffi Lemke)環境相はニュースサイト「パイオニア(The Pioneer)」に対し、「この貴重な生態系に長期的な害を及ぼす環境災害が起きている」と説明。同サイトは環境省からの情報として、回収された死骸300トンのうち約100トンは独ブランデンブルク(Brandenburg)州で引きあげられたと伝えた。

 オーデル川での魚大量死は、7月下旬にポーランドの漁師によって最初に報告され、数日後にはドイツでも確認され始めた。原因は今も不明だが、川の水の分析結果からは、有毒な藻類の増加と塩分濃度の上昇が関係していた可能性が示された。ただドイツ環境省の報道官は、これほどの規模の藻類増加は自然に発生しないとの見解を示している。(c)AFP