【8月27日 CGTN Japanese】北京市郊外にある箭扣長城に関する考古学的新発見がこのほど発表されました。今回の長城考古プロジェクトの対象は、同市郊外の懐柔区にある141号から145号までの5つの狼煙(のろし)台、城壁、登り口、暗門などの長城建築遺跡に及びます。

 これまでに発掘が完了した約2530平方メートルの遺跡のうち、狼煙台の頂上部にある部屋の中から明の時代の火炕(れんがなどの焼き物で築かれた台状の床暖房システム)や、かまどの跡などの生活施設の遺跡が初めて見つかりました。明代の国境を守る兵士たちの日常生活を復元する上でのよりどころとみられています。

 また、半円筒状や板状の瓦、瓦当(屋根の軒先を飾る円形の瓦)などの建築部材や弓矢などの武器、お皿や茶碗、はさみやシャベルなどの日用品といった貴重な文化財も数多く見つかりました。これらの文化財を通して、明の時代の兵士たちの生活の様子を知ることができます。残るエリアの発掘作業も進行中とのことです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News