【8月25日 CNS】中国国家統計局によると、中国の7月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.7%上昇し、2020年7月以来2年ぶりの高さとなった。

 食品は6.3%上昇した。品目別では豚肉が農家の出荷抑制などで20.2%増、果物は16.9%増、野菜は猛暑の影響で12.9%増となった。穀物、家禽(かきん)肉、卵、食用植物油も3.4~7.4%上昇した。

 豚肉の価格は政策調整により7月下旬以降はわずかに下がっているという。農業農村部畜産獣医局の陳光華(Chen Guanghua)局長は「豚肉価格の上昇は複合的要因があるが、生産量は十分あるので今後の上昇要因はない」とみている。

 中国民生銀行(CMBC)の温彬(Wen Bin)チーフエコノミストは「CPI は今後も緩やかに上昇し、9月と12月は3%を超える可能性もあるが、年間平均では政策目標の範囲内でコントロールされるだろう」と分析している。(c)CNS/JCM/AFPBB News