【8月25日 AFP】米テニス界の元スター選手、ジョン・マッケンロー(John McEnroe)氏とクリス・エバート(Chris Evert)氏が24日、セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams)はモハメド・アリ(Muhammad Ali)氏らスポーツ界で最も偉大なレジェンドと肩を並べる存在だとコメントした。

 29日に開幕する全米オープン(US Open Tennis Championships 2022)で米スポーツ専門チャンネルESPNの解説を務める両氏は、この大会を最後に引退するものとみられている四大大会(グランドスラム)通算23勝のセレーナを称賛した。

 エバート氏は「その影響力や、競技に革命を起こしたという事実、そして女の子や女性のみならず世界中の人たちに刺激を与えてきた点から、私は彼女を最も偉大なレジェンドの中に並べたい」とセレーナをたたえた。

「それほどのスターだ。彼女はスーパースター。私にとって最も印象的だったのはコート外での影響力で、彼女は若い女性に自分たち自身で力を持ち、胸の内を話し、恐れを知らなくなるように感化した」

 またマッケンロー氏は、セレーナを「GOAT(greatest of all time、史上最高)」と評した。

「セレーナについて言わなければならないのは、彼女がGOATの殿堂に入ったということ。ビリー・ジーン・キング(Billie Jean King)、モハメド・アリ、マイケル・ジョーダン(Michael Jordan)、トム・ブレイディ(Tom Brady)。彼女がいるのはそういう場所だ。象徴中の象徴のような存在となった。彼女にとっては当然ではなく、まだ先のことだったかもしれないが、すでにそうなっている」

 エバート氏はまた「彼女はコートを離れても人の心を大きく動かしてきた」と話し、「コート上での彼女の記録、パワー、メンタルの強さは言うまでもない。だが彼女の中にある恐怖心のなさといった形ないものが私に強い印象を与えた」と続けた。

「彼女はテニスでも人生でも限界を決めない。そんなメッセージをみんなに伝えるのは、とても大きな力になると思う」

 さらにセレーナがテニス、そして物事の見方を変えたというエバート氏は、「彼女はテニスに革命を起こした。試合におけるパワーに革命を起こした。そして彼女は有色人種の女性を強く鼓舞したと思う。試合に臨む多くの有色人女性を見かけるようになった」と話した。(c)AFP