【8月25日 Xinhua News】中国商務部の盛秋平(Sheng Qiuping)副部長は23日、国務院新聞(報道)弁公室が開いた記者会見で、中国の新たな発展枠組みは急ピッチで構築されており、2012年からの10年間でサービス業の増加値(付加価値額)が2・5倍、サービス輸入額が累計4兆ドル(1ドル=約137円)超に拡大し、超大規模市場の優位性が一段と強化されたと述べた。

 12年11月に開かれた中国共産党第18回全国代表大会(十八大)以降、中国のサービス業は規模拡大を続け、構造の最適化や雇用促進、消費けん引などの面で重要な役割を果たしてきた。盛氏によると、中国の12~21年の10年間の知識集約型サービス貿易の年平均伸び率は9・3%で、うち個人・文化・娯楽サービスが6・8倍、通信・コンピューター・情報サービスが4・2倍、知的財産権使用料が3・1倍、金融サービスが2・6倍に伸びた。オフショア・サービスアウトソーシングの規模は3・9倍となり、サービスアウトソーシング産業が吸収した雇用数は累計1127万人に上った。

 中国はここ数年、サービス業とサービス貿易分野の対外開放を積極的に拡大している。商務部サービス貿易・商貿(商業・貿易)サービス業司の王東堂(Wang Dongtang)司長は、2022年中国国際サービス貿易交易会(CIFTIS)の開幕に先立ち、CIFTISは12年の初開催から10年間、中国のサービス貿易が急速に成長する過程を見守ってきたと指摘。中国のサービス貿易は12年以降、急速な成長の勢いを保ち、年平均伸び率が6・1%と世界全体を3・1ポイント上回り、21年まで8年連続で世界2位を維持してきたと語った。

 王氏によると、中国の21年のサービス貿易額は8千億ドルを初めて超え、過去最高を更新。前年比の伸び率は21・4%に上った。中国とサービス貿易取引のある国や地域は200余りに増え、サービス貿易は中国が対外経済貿易協力を進める上で重要な構成部分と成長の柱になっている。

 盛氏は「中国のサービス業は多くの課題に直面しているにもかかわらず、毎年の増加分は世界一となっている。サービス分野の開放レベルは絶えず向上し、デジタル化の歩みは徐々に加速している。中国のサービス貿易の強固な発展基盤、長期的に上向く発展の勢い、貿易全体における重要な地位と役割は変わっていない」と語った。(c)Xinhua News/AFPBB News