【8月25日 Xinhua News】アジアと欧州を陸路と海路で結ぶ「亜欧陸海貿易大通道(名古屋-天津・陝西省西安-カザフスタン・アルマトイ)」の「日韓トランジット自動車用鉄道・海上複合一貫輸送列車」の第1便が21日、税関検査を終えて中国新疆ウイグル自治区コルガス口岸(通関地)を出発、隣国カザフスタンに向かった。列車には日本から発送された自動車99台が積まれており、金額は約180万ドル(1ドル=約137円)となっている。

 同列車は、複合一貫輸送を手掛ける西安国際陸港多式聯運と総合物流大手、日本通運の中国子会社であるNX国際物流(中国)が運行する新たな国際輸送ルートであり、「ロールオンロールオフ船(RORO船)+2階建て自動車専用輸送列車+車両運搬車」による輸送方式を採用している。輸送の所要時間は従来の60日余りから20日に短縮され、物流コストの大幅な削減と輸送効率の向上が実現した。

 この複合一貫輸送列車は、日本や韓国のメーカーを含む幅広い企業向けに、日韓、中国、中央アジアを結ぶ新たな国際物流ルートを構築するもので、「亜欧陸海貿易大通道」が国際物流網に果たす役割が一層重要になったことを示している。(c)Xinhua News/AFPBB News