【8月24日 AFP】米航空宇宙局(NASA)のジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(James Webb Space Telescope)が撮影した木星の画像が公開された。二つの小さな衛星や、おぼろげな輪、南北両極のオーロラなどの細部が見事に捉えられている。

 仏パリ天文台(Paris Observatory)のティエリー・フーシェ(Thierry Fouchet)氏と共に観測を率いたカリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeley)の惑星天文学者、イムカ・ダ・パーター(Imke de Pater)氏は、「正直、ここまで良い画像になるとは思っていなかった」と説明。輪や衛星、星雲などの細部が1枚の画像に収められたのは「驚くべきこと」と述べた。

 画像はウェッブ宇宙望遠鏡に搭載されている近赤外線カメラ「NIRcam」で撮影されたもので、赤外線は人間の目には見えないため人工的に着色された。南北両極上の赤い部分はオーロラ、中央右下にある白い斑点は地球よりも大きな嵐「大赤斑(Great Red Spot)」だ。別の画像には、おぼろげな輪と衛星のアマルテア(Amalthea)とアドラステア(Adrastea)も捉えられている。(c)AFP