【8月23日 AFP】レバノンの首都ベイルートの港湾地区で2年前に起きた大規模爆発で損傷したまま放置されていた穀物サイロのうち8棟が23日、倒壊した。AFP記者が確認した。サイロは7月31日と8月4日にも一部倒壊している。

 今回倒壊したのは、北側に残っていた最後の棟。フランスの土木技師エマニュエル・ドゥラン氏によると、南側の棟は北側よりも安定しており、差し迫った倒壊の危険はない。

 サイロでは1か月以上火災が続いている。サイロに残っていた穀物が、夏の気温上昇に伴い発酵したのが出火原因。

 政府は4月、サイロの取り壊しを命じたが、遺族が遺構としての保存を求めるなどしたため、中止された。(c)AFP