【8月24日 Xinhua News】中国山東省(Shandong)青島港から21日、インドネシアに向けジャカルタ-バンドン高速鉄道用高速動車組(動力分散式列車)と総合検査測定用列車各1編成が発送された。これは、中国初となる高速列車車両輸出が本格的に始まったことを意味する。

 ジャカルタ-バンドン高速鉄道は、「一帯一路(Belt and Road)」建設、中国とインドネシアの実務協力を象徴するプロジェクトであり、中国高速鉄道の全システム、全要素、全産業チェーンを海外で建設する初めてのプロジェクトでもある。ジャカルタ-バンドン高速鉄道用の高速動車組と総合検査測定用列車は、中国国有鉄道会社、中国国家鉄路集団傘下の中国鉄路国際が先頭に立ち、中国鉄道車両大手、中国中車(CRRC)傘下の中車青島四方機車車両(中車四方)が設計・製造を担当。中国の基準を採用しジャカルタ-バンドン高速鉄道独自仕様で製造された列車は最高時速350キロを誇る。青島港で船積みされた第1陣の車両は、8月末にジャカルタ港に到着した後、道路輸送でバンドンに運ばれることになっている。

 車両を青島からインドネシアに運ぶには、海陸複合輸送が必要で、輸送距離が長く、道路事情も複雑になっている。中車四方はこのため、厳密な輸送対策を講じ、編成の切り離しから防護、積み込み、輸送など全工程でプランを策定した。

 ジャカルタ-バンドン高速鉄道は総延長142キロで、設計最高時速は350キロ。全線で中国の技術、中国の基準を採用し、完成後はインドネシアと東南アジアで初の高速鉄道となる。(c)Xinhua News/AFPBB News