【8月23日 AFP】干ばつに見舞われている米カリフォルニア州で、水の使用制限規制に繰り返し反したとして、人気タレントのキム・カーダシアン(Kim Kardashian)さんやシルヴェスター・スタローン(Sylvester Stallone)さんが警告を受けた。地元紙ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)が伝えた。

 米西部では23年にわたり干ばつが続いており、高級住宅地カラバサス(Calabasas)やヒドゥンヒルズ(Hidden Hills)を含むカリフォルニア州南部一帯では、厳格な水の使用制限が課されている。

 しかし、青々とした芝生や巨大なプールで知られるこれら高級住宅地の2000人以上の住民は、目を疑うような量の水を使い続けている。

 同紙が、公的記録法に基づく要請により入手した通知を引用して伝えたところによると、キム・カーダシアンさんと姉のコートニー・カーダシアン(Kourtney Kardashian)さんは6月、繰り返し制限を超える量の水を使った。

 キムさんのヒドゥンヒルズにある物件とキムさんとつながりがあるトラスト(信託)が所有する近隣の物件は、6月の許容使用量を合わせて87万8000リットル超過していた。一方、カラバサス近郊でコートニーさんが保有する不動産では、約38万リットル分超過していた。

 映画『ロッキー(Rocky)』で知られるスタローンさんは、ヒドゥンヒルズに不動産を所有している。この住宅では6月、許容使用量を74万リットル上回る水が使われた。

 カラバサスとヒドゥンヒルズを管轄する地元水資源当局は、既に約20軒の物件に供給量を制限するバルブを取り付けたと報じられている。

 カーダシアン家の代理人は、AFPの問い合わせにコメントを返していない。

 スタローンさんの代理人はロサンゼルス・タイムズ紙に対し、「事実誤認があり、事実がゆがめられている」と指摘。敷地内には約500本の成木があり、スタローンさんは「積極的に」点滴かんがいシステムを導入しているほか、一部の芝生を枯らしていると説明した。(c)AFP