【8月23日 Xinhua News】中国貴州省(Guizhou)遵義市(Zunyi)余慶県(Yuqing)に住む宋伝中(Song Chuanzhong)さん(73)は、山中で手に入れたトウのつるや木の枝を使って洞窟の中で絵を描き、30年余りになる。自然で洗練された作風は次第に注目を集め始めている。

 絵画制作を行う洞窟は、20年以上前に宋さんの親友が偶然発見した。関連部門の同意を得て、宋さんが100平方メートル余りの天然洞窟に無料で住めることになった。

 絵筆の軸と筆立ては、形状の異なる木の枝を利用した自作品で、周囲の鍾乳石と調和している。

 宋さんは子どもの頃から中国画を独学し、中国の山水風景を好んで描いていた。現在は貴州省のカルスト地形を絶好の題材と認めつつ、故郷に限らず中国全体の歴史や各地の風景を絵巻に凝縮しようと考えている。(c)Xinhua News/AFPBB News