【8月23日 AFP】欧州連合(EU)の外相に当たるジョセップ・ボレル(Josep Borrell)外交安全保障上級代表は22日、EUがウクライナ近隣諸国で同国軍の大規模な訓練を実施する案を協議する予定だと発表した。

 スペイン北部サンタンデル(Santander)で記者会見したボレル氏は、チェコの首都プラハで29日から2日間にわたり開催されるEU国防相会合でこの案が協議されると説明。ロシアによるウクライナ侵攻が長期化する中、「物資の供給以外の努力も必要だ」と訴えた。訓練の詳細についてはEU全加盟国の合意が必要だという。

 ボレル氏は、複数の国がすでに2国間協力としてウクライナ軍の訓練を実施していると指摘した。そうした国の一つである英国は7月以降、国内各地の施設でウクライナ兵を指導しており、最大1万人に対して武器の取り扱いや戦場での応急処置、巡回戦術などの訓練を提供することを目指している。(c)AFP