【8月23日 Xinhua News】中国安徽省(Anhui)合肥市(Hefei)の浜湖国際会展中心(エキシビション・コンベンションセンター)で19、20日両日、「2022安徽わら・畜産飼育廃棄物総合利用産業博覧会」が開催された。千社を超す企業が出展し、新技術や新製品3千点余りを展示した。

 会場にはわらで作られた高さ2メートル、幅4メートル余りのごみ分別箱が展示され、人目を引いていた。製造元である同省阜陽市のわら製品メーカー、宏橋秸稈(かつかん)科技の責任者、張中成(Zhang Zhongcheng)氏は「このごみ箱はわらで作った板材を組み立て作っている。センサー付きで、人が近付くと自動でふたが開くようになっている。わら自体は農業固形廃棄物だが、われわれは『ごみを宝に変える』取り組みを進めているので、そのわらを使ってごみ箱にしてみた」と説明した。

 同省農業農村庁の楊増権(Yang Zengquan)副庁長によると、安徽省は農業大省で、毎年約4800万トンの穀物わらができる。省ではここ数年、わらの再資源化や産業化の発展を推進しており、省全体のわらの総合利用率は2016年の83%から昨年の91%に上昇した。

 同省の工芸品メーカー、渦陽県道遠工芸品の展示ブースには、花籠や果物籠、収納ボックスなど、多様なわら製品が展示され、多くの来場者が足を止めていた。

 同社の盧磊(Lu Lei)総経理によると、現在、わら製品約1万品目を扱っており、毎年約千種類に上る新製品を開発している。昨年の輸出額は6300万元(1元=約20円)に上がり、米国や英国、フランス、オーストラリアなどに輸出している。(c)Xinhua News/AFPBB News