「生態遺跡保護」の新たな道を探る
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【8月23日 People’s Daily】完成したばかりの蘆村河遺跡生態文化園は総面積約29.8ヘクタールで、二里頭環壕集落遺跡の保護と展示を中心に、丘陵地と余水路を頼りに、遺跡保護、文化科学普及、生活レジャーなどの機能を一体化させ、歴史ある景観を再現している。公園内には、溯古広場、陶文化体験、灰坑遺跡展示、漁猟体験、エコロジーステーションなどの文化の結節点を設けている。
生態文明建設と文化財・遺跡保護の有機的な結合は、都市生活の質を向上させる有効な手段となっている。鄭州市(Zhengzhou)は2017年から「生態遺跡保護」プロジェクトを実施し、古代遺跡と古代都市遺跡の保護・展示を生態建設に組み入れ、遺跡生態文化公園の建設を主な手段とし、生態建設による文化遺産保護の推進という目標の実現に努めている。
鄭州市文物局の任暁紅(Ren Xiaohong)前副局長の紹介によると、鄭州市級以上の文化財保護単位の中には、古代遺跡類が220か所以上あり、そのうち世界文化遺産は2件、全国重点文化財保護単位は83か所・89件が含まれている。2017年以来、同市は遺跡生態文化公園を45か所で完成させ、3億1800万元(約38億8600万円)もの奨励金・補助金を費やし、1万ムー(約667万平方メートル)近くの緑化を達成させたという。
任前副局長は、遺跡生態文化公園は、位置づけ、建設目標、機能ゾーニングに基づき、遺跡保護と森林保護、農地保護、都市生態建設を結びつけ、保護対象と保護措置をめぐり緑化、水系、景観などの実際の建設を進めると述べた。
「『生態遺跡保護』は、広大な土地に展示された遺跡に緑の装いをもたらした。生態建設の方式で遺跡を保護すると同時に、局地の生態環境も改善させた」と、鄭州市生態環境局自然生態処の武維星(Wu Weixing)処長は述べた。
鄭州省新鄭市(Xinzheng)は、春秋戦国時代に鄭と韓の2つの国の首都だった。それから2000年以上たった今でも、古城の遺跡の城壁は依然としてそびえ立っている。城壁の両側に沿って建てられた鄭韓故城国家考古遺跡公園は、グリーンベルトのように都市の腰に巻かれている。
「遺跡の内包の発掘は都市の品位向上に貢献した。現在、鄭韓故城国家考古遺跡公園は新鄭市の都市シンボル、対外イメージの象徴となっている」と、新鄭市文化広電観光体育局の趙舒琪(Zhao Shuqi)局長は述べた。
鄭韓故城国家考古遺跡公園の完成と営業により、都市の生態空間が拡大され、都市の品位と影響力が高まった。鄭韓故城が2017年12月に国家考古遺跡公園として発表されて以来、年間来場者数は20%以上の伸び率を維持し、2020年の来場者数は延べ41万9600人に達した。
「遺跡生態文化公園は、良いレジャー・エンタメの場所になっただけでなく、市民の文化的自信を高める文化的ランドマークとなり、都市の歴史の深さと文化的高級感を強めた」。鄭州市文物局の任偉(Ren Wei)局長は、苑陵故城遺跡生態文化公園(内城部分)の緑地景観は、古代遺跡保護を前提に、苑陵故城の緑化を整備し、水系と微地形を造ることで、草原、花回廊、花畑からなる壮大な風景の植物景観を形成し、重要な都市の生態と文化の支えとなっていると紹介した。(c)People’s Daily/AFPBB News