【8月22日 People’s Daily】アフリカで最も高いビルから、ネパール最大の水力発電所、バングラデシュ最大のインフラプロジェクトに至るまで、今年に入って、中国企業が建設を請け負った多くの海外プロジェクトが成功を収め、または段階的な目的を達成した。中国の工程建設の海外進出に伴い、中国の先進的な技術、装備、管理システムなども「海外進出」するようになった。

 今年2月18日、中国中鉄(REG)傘下の中鉄三局が建設に参加したインドネシアのジャカルタ・バンドン高速鉄道の全線で最も長いトンネル、6号トンネルが無事に貫通した。同トンネルの建設は、複雑な地質と難工事のため、同高速鉄道全線の重要な制御性工事だった。そのうち、中国電建(Power China)が敷設した同高速鉄道の第1区間のCRTS III軌道スラブは、当該中国特許の海外での初利用となった。

 最新の技術や装備の「輸出」だけでなく、中国企業は海外のプロジェクトに中国のグリーン・低炭素の建築コンセプトも大量に取り入れ、「グリーンの知恵」で新たなランドマークとなる建築物を次々と造り上げている。

 2月13日、中国建築(CSCEC)が建設を請け負った東アフリカで最も高いビルであるエチオピア商業銀行新本社ビルの竣工(しゅんこう)式が行われた。プロジェクトオーナーのテスファイエ氏は、東アフリカ初となるこの近代的な建物は、中国のグリーン・低炭素の建築コンセプトを取り入れていると語った。中国建築傘下の中建八局は、標高が高く日照時間が長いという現地の条件を考慮し、屋外に112のソーラー照明、屋内に117の光センサーを設置し、日照に応じた光量の自主的な制御を可能にし、全体で30%の省エネを達成した。水質が硬く、不純物が多いという現地の状況に対処するため、給湯には空気熱源ヒートポンプを使用し、さらに軟水化装置を増設することで、消費電力をさらに15%削減した。 

 また、拡張工事を行ったカンボジアのコサマック病院の医療棟も、グリーン、低炭素のコンセプトを取り入れている。同医療棟には、太陽光発電システムと太陽熱温水器が設置され、電力の制約が緩和され、病院運営にかかる電気代の負担も軽減された。

 中国企業はまた、太陽光、風力エネルギー、水力発電などの再生可能エネルギープロジェクトを海外で積極的に取り入れ、グローバルなグリーン・持続可能な開発の推進に新たな原動力を絶えず注入している。5月5日、ウズベキスタン最大の発電所プロジェクトであるシルダリヤ川LNG火力発電プロジェクトの本体工事が開始した。完成後には毎日3600万キロワット時以上の電力を現地の電力網に供給することができるようになる。ネパール最大の水力発電所であるアッパー・タマコシ水力発電所がこのほど全面的な稼働を開始し、ネパールの電力不足を効果的に解消し、同国のエネルギー構造調整を推進した。

 中国外文局(CICG)が発表した「中国企業イメージ世界調査報告2021」によると、回答者の7割近くが、中国企業は科学技術イノベーションやグリーン化の推進において主導的な役割を果たしているとみており、回答者の半数は「一帯一路(Belt and Road)」の共同建設の効果が期待を上回ったとみている。インフラ整備の「ハード面の相互連結」から、ルールや基準などの「ソフト面の相互連結」、そして共同建設国の人々との「心の連結」に至るまで。より多くの中国企業が海外に進出することで、経済成長、社会発展、環境保護が統一的に促進され、より多くの国がその恩恵を受け、共同かつ持続可能な発展を達成することができるだろう。(c)People’s Daily/AFPBB News