【8月22日 AFP】1973年の全英オープン(The Open Championship)覇者で、コース設計家やテレビ解説者としても名をはせた元男子ゴルフのトム・ワイスコフ(Tom Weiskopf)氏が20日、膵臓(すいぞう)がんとの闘いの末に米モンタナ州の自宅で死去した。79歳だった。

 ワイスコフ氏は1968年から1982年にかけて米ツアーで16勝を挙げ、マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament)で4回、全米オープン選手権(US Open Championship)では1976年に2位を経験した。

 メジャー8勝を挙げているトム・ワトソン(Tom Watson)氏は、ツイッター(Twitter)で「君と君の物語が恋しくなる。安らかに、友よ。また膵臓がんに奪われた」と悼んだ。

 米国ツアー(US PGA Tour)のジェイ・モナハン(Jay Monahan)コミッショナーは「ツアー全体がトム・ワイスコフの逝去を悲しんでいる。ゴルフというスポーツの巨人で、現役時代だけでなく、放送席とコース設計業でも実績を残した」とたたえた。

「ゴルフの世界に長く続く遺産を残している。ツアー16勝を挙げた期間に見せた美しいスイングは、今もまねをされ、また彼がつくったゴルフコースは、このスポーツへの愛情の証明であり続けている」 (c)AFP