【8月21日 AFP】バドミントン男子、元世界ランキング1位の桃田賢斗(Kento Momota)が、今も大きな「不安」を感じながら、タイトル奪還のかかる東京での世界選手権(TotalEnergies BWF World Championships 2022)に臨む。

 かつては絶対的な王者として君臨した桃田だが、2020年1月に自動車事故に巻き込まれ、大けがをしてからキャリアは暗転。今年はスランプに陥り、出場したシングルス7大会のうち4大会で1回戦敗退に終わっている。しかし22日から始まる世界選手権では、地元の応援も受けながら、下馬評を覆して3度目の優勝を飾りたいと考えている。

 21日に取材に応じた桃田は「練習の中での感覚は悪くはないが、それを本番のコートで出せていないので、まだ不安のほうが大きい」と話し、自信の回復は「少しずつ」だと明かした。

「日本のファンの皆さんの前で試合をするのは久しぶりなので、応援を感じながら楽しくプレーできたらいい」

 目標については「自分にフォーカスする意識で、自分のベストを出せるように準備したい」とコメント。「少し疲れがたまっている感覚はあるが、仕上がり具合は悪くないという感覚もある。自分の体と相談しながら、最後の調整をしていけたら」とした。

 女子シングルスでは、山口茜(Akane Yamaguchi)が連覇を狙い、キャロリーナ・マリン(Carolina Marin、スペイン)は最多4度目の世界タイトルを目指す。(c)AFP/Andrew MCKIRDY