【8月21日 AFP】欧州水泳選手権(LEN European Aquatics Championships 2022)は20日、イタリア・ローマ郊外のオスティア(Ostia)でオープンウオーター競技が行われ、25キロメートルは天候悪化による混乱の中レースの3分の2を終えた時点で中止となった。

 5キロと25キロの競技は当初18日に予定されていたが、強風と高波により延期され、19日も雷雨の予報だったため、レースはこの日に変更されていた。

 5キロのレースは午前中にレースを終えたが、25キロのレースが始まる頃には天候が悪化し始め、その後は海のうねりもひどくなっていった。そしてレース開始後3時間半以上が経過し、男子は15キロメートルを泳いだ時点で中断となった。

 欧州水泳連盟(LEN)は、「気象条件による緊急事態のため、チーフレフェリーとセーフティー部門はコース上のアスリートとスタッフの安全のため、レースを即時中断することに決めた」と発表した。

 しかし「極限状態」のため、陸にいる審判と水上スクーターに乗る審判の意思疎通でトラブルがあったため、実際にいつレースが中止されるのかを選手に伝える際に混乱が生じた。

 数時間後、主催者側は正確にいつレースが中止になったかが定かではないため、最終順位を決定できないと判断した。

 LENは、「チーフレフェリーが男女両レースの最終順位を把握していなかったため、LENのテクニカル・オープンウオーター委員会は両レースの順位付けを取り消すことに決定した」と発表している。(c)AFP