【8月20日 AFP】米国防総省は19日、ウクライナに対する7億7500万ドル(約1060億円)相当の追加軍事支援を発表した。ロシアに占領された領土奪還に向けた反転攻勢を支援する。

 匿名を条件に報道陣の取材に応じた国防総省高官は、追加支援には高精度ミサイル、対戦車兵器、無人偵察機、火砲、地雷除去装置などが含まれると説明。「戦場でロシア軍は全く前進していない」と指摘した。

 米国からウクライナへの軍事支援は今回で19回目。

 ウクライナ軍は同盟諸国から供与された精密誘導ミサイルでロシア軍の前線のはるか後方にある弾薬庫や指揮所を攻撃。6月中旬以降、数十か所を破壊している。

 今月に入ってからは、ロシアが併合したウクライナ南部クリミア(Crimea)半島にある軍用飛行場などで大規模な爆発が発生。今週にはウクライナとの国境に近いロシア南西部ベルゴロド(Belgorod)州の弾薬庫で火災が発生した。

 防衛専門家によると、一連の事例は、ウクライナがロシアの防衛線のはるか後方に打撃を与える能力を有し、侵攻開始から半年が経過しようとする中、攻勢に転じる用意があることを示している。(c)AFP