【8月19日 AFP】南太平洋の島国ソロモン諸島は18日、中国から6600万ドル(約90億円)の融資を受けることで合意したと発表した。電波塔161基を建設する事業に充当される。事業は中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ、Huawei)が請け負う。

 今回の融資は、両国が4月に安全保障協定を締結して以来、初めての金融支援となる。

 ソロモン諸島政府によると、中国輸出入銀行(Export-Import Bank of China)から、電波塔建設費用の全額を無利子で借り入れる。借入期間は20年。

 2023年11月にソロモン諸島で開催される、太平洋諸国対抗のスポーツ大会「パシフィック・ゲームズ(Pacific Games)」までに電波塔のほぼ半数が完成する予定。政府は電波塔ができれば、地方の住民も首都ホニアラに来なくても試合を観戦できるとしている。

 ソロモン諸島は中国と経済・安全保障面での結び付きを強めており、米国やその友好国は懸念を示している。(c)AFP