【8月19日 AFP】ロシアの首都モスクワは18日、南東に250キロ離れた森林で発生した火災の影響で煙霧に覆われた。連邦森林局は、地元当局が火災の規模を軽視し、適切に対応しなかったため事態が深刻化したと非難している。

 非常事態省によると、火災が発生したリャザニ(Ryazan)州の現場では、消防士数百人と複数の航空機が消火に当たっている。風が強く、火勢は強まっている。

 連邦森林局は国営ロシア通信(RIA)に対し、リャザニの森林当局は「実際の火災規模を隠していた」と語った。

 リャザニ州の州知事は17日、800ヘクタール強が火災により影響を受けていると語った。

 これに対し、国際環境NGOグリーンピース(Greenpeace)は同日、影響を受けた面積は3300ヘクタールを上回っていると主張。「今回の火災は人為的な原因によるものである可能性が高い。高気温と干ばつが続いており、火が広がりやすい条件がそろっている」と指摘している。

 モスクワと周辺州ではここ数週間、雨がほとんど降っていない。気温は平均25度で推移しており、向こう数日間に一段と上昇すると予想されている。(c)AFP